膝擦りに欠かせない3つの条件 【平成30年度版】

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このブログは基本的に初心者の方向けに書いていますが、今回は番外編として「膝擦り」について考えてみたいと思います。

とはいえ、基本ライディングさえしっかり身に付け、条件さえ揃えば「自然現象」に近い感じに膝が擦れてしまいます。

 

 

膝擦りは難しいことなのか?

難しいか難しくないかで言うと、昨今のバイク事情を考えれば比較的難しくない簡単な部類に入ります。

なぜなら、膝擦りを達成した時点であんなに憧れていた膝擦りが実はただの「通過点」だった事に気付く事になるからです。

勿論これは条件が整えばの話ですが、逆に言うと条件さえ整えばほとんどの方が意外にもアッサリと膝擦りが出来てしまいます。

その第一条件は勿論サーキット、又は安全が確保された広い場所でやるという事です。

サーキットでは、少なく見積もっても半分以上の方が膝擦りを経験してると思いますし、上達具合やタイムに照らし合わせてみると、初級を一歩抜け出た時点で(意識さえすれば)ほとんどの方が膝擦りができてしまいます。

なのであまり難しく考える必要はありません。

 

膝擦りに欠かせない3つの条件

安全装備を身に付けサーキット(又は安全が確保された広い場所)でやる ←コレ絶対条件

車検に通るレベルの当たり前のタイヤの装着と正しい空気圧・温度の管理

バイク的に不利な条件の排除(マフラー・クランクケース・ステップなどが先に擦らない)

以上に加え、出来るだけ小排気量のバイクという条件が加わればさらに膝擦りしやすくなります。

安全装備を身に付けサーキット(又は安全が確保された広い場所)でやる

言うまでもなく公道で実践するのは危険極まりない行為であるのは明白です。サーキットなんか行けない!敷居が高い!ツナギ持ってないし・・・    でも膝擦りはしたい 。。。。

わかります。分かり過ぎます。私も昔はそうでした。近所のホームセンターの駐車場で自転車でチャレンジして転んで怪我したこともある私はあなたの気持ちがよくわかります(笑)

でも大人になった今、あなたも冷静な判断が出来るはずです。 

どうしてもの時はミニバイクで広い場所、又はミニバイクコース、カートコース等をご利用ください。

車検に通るレベルの当たり前のタイヤの装着と正しい空気圧・温度の管理

普通に走れれば大丈夫ですが、予算が許せばハイグリップタイヤだと尚良いですね。又以前にもお伝えしましたがタイヤの温度管理もお忘れ無きよう。ちなみにSPA直入などサーキットは、路面のアスファルトが公道とは違い同じタイヤでもグリップ(喰いつき)が全然違います。これもサーキットをお勧めしている要因の一つです。

バイク的に不利な条件の排除

正しく走っていても物理的に膝擦りが不可能な場合も有ります。膝擦りだけに特化して言えば、このあたりの条件を整える事も重要になってきます。

 

基本は「正しいムリ膝」

以前の投稿 ムリ膝ならオレに聞け! でご紹介した通り、膝擦りをしたいがあまりに、間違ったムリ膝をしている方が非常に多いです。(勿論コレが正解!というのも無いのも事実ですが)

サーキットでもよく見かけるのは、あと数cm位足りない人。

 

あともうチョイ! 

と思っても間違ったフォームの人は足を開きたくても開けないのです。

また、フォームは正しいのにもう少しという事に気付かなかったり、正しい条件が整っていない場合などもあとわずかなところで膝擦りを逃してしまいます。(こういう方はちょっとしたアドバイスですぐに擦れるようになります)

 

膝擦りは気合と根性でやるものではない

正しい条件、正しいムリ膝に、これまで書いてきた基本ライディングを正しく実践できる様になれば、あとは上達の過程で勝手に膝が擦れてしまいます。今の時代はそんなものなのです。

決してスポ根アニメのようにパイセンやコーチにガミガミ言われながら汗水垂らして気合と根性!! でやるものではありません。また、伊藤家の食卓のような裏ワザが必要な事も有りません。

どちらかと言えばおばあちゃんのぽたぽた焼き知恵袋のような先人の知恵と経験を現代事情に照らし合わせる方が腑に落ちるでしょう。

 

当サイトの膝擦りテクニック関連記事をご覧ください

膝擦りに関係する記事はコチラです

【画像】サーキット走行会(初級クラス)で、ほぼ全員が1コーナーの進入が上手くなった方法【SPA直入編】

ムリなスピードを出さず、正しいスピードコントロールでコーナリングをする事が重要です。

 

【画像解説】初心者がいきなり上達するテクニック 目線編

サーキットなら大きく長いコーナー、広場であれば定常円旋回や8の時で練習すると良いです。その際、目線をしっかりとイン側に向け、頭ではなく体で勝手に曲がろうという反射操作をうまく利用しましょう。

ライディングスクールの膝擦り体験を見ていると、最終的に膝擦りが出来たときには同時に目線も正しい方向を見る事が出来るようになっている方が多いです。つまり、コーナリングと目線には密接な関係性があると言えます。

 

【画像】ムリ膝ならオレに聞け! ~正しいムリ膝とは~

私流正しい膝の出し方です。基本を書いていますので、自分なりに上手くアレンジしてみてください。

 

ニーグリップをマスターしたらわかる3つの事

基本中の基本操作です。このニーグリップが出来ていないと、膝を擦るどころか安全な運転操作が出来ません。足の長い人や(羨ましいなあ)体が特に柔らかい人などは膝擦りしやすいと思いますが、あくまでも膝擦りは「通過点」に過ぎませんので、その先のバイク上達の事を考えてフォーム固めを行った方がいいでしょう。

 

コーナリングでふらつかない方法

遠心力を味方に付けましょう。定常円旋回をしている時にアクセル操作がラフになると、それに合わせて遠心力も変化しますのでフラフラしたり最悪コロリとバイクから落ちてしまいます。前後タイヤにしっかりと重心を掛けることでタイヤのグリップ力を上げ、同時にバイクを安定させる事が出来ればバンク角も自然と増えてきます。

 

ライディングの基礎を一つ一つマスターすれば膝は擦れる

これまで順を追って説明してきた事をしっかりとマスターすれば、膝を擦れるすべての条件が整ったことになります(バイク的条件以外)。

逆に言うと、手順を踏まずに膝擦りだけやろうと思っても危険度が増す事になり、万が一膝が擦れたとしても「バイクの運転が上達したかどうかは、」よくわからなくなっていると思います。

ちょっとキツイ言い方になりますが、何度も言うように膝擦りはあくまでも「通過点」ですから、膝擦りだけに特化するのはいまや邪道のようなモノです。

何故かと言うと、現代のバイク事情、タイヤ事情、サーキット事情などを考えると、昔とは比べ物にならないくらい条件が良くなっているからです。

トップレーサーを見てもその変化は著しく、膝ならぬ「肘擦り」が話題になって既に10年程経っているのがその証だと言えるでしょう。

昔の膝擦りというのは、ある意味確かに気合と根性とテクニックの賜物のようなモノでしたが、最近のバイクはライダーにとても優しい(パワー的には優しくないけど。。)造りになっており、タイヤのグリップ性能は一昔前のスリックタイヤ(レース専用タイヤ)並み、サーキットの敷居も低くなり、簡単にライセンスを取得できたり、ライセンスが無くても気軽に走行会などに参加できるようになっています。またスクールも各地で沢山開催されるようになりました。

そう考えると、膝擦りに躍起になるよりも正しいライディングを追求していけば自然と膝を擦ってしまうという時代にシフトしていると言えるでしょう。

 

まとめ

とはいえ、やっぱりバイクに乗ったら一度は膝擦りしてみたいですよね。

いろいろ事情はあると思いますが、結論としては「是非お近くのライディングスクールにご参加されて下さい」です。

膝擦り体験をカリキュラムとして取り入れているスクールも有りますし、そうでなくとも先生たちに聞けばちゃんと安全に膝を擦る方法を教えてくれると思いますよ。我がSPA直入・オートポリスライディングスクールも優しく親切に教えてくれるインストラクターばかりです(PR) (笑)

サーキット走行やスクール参加が叶わないというあなた、近くに教えてくれる人が居ないあなた、どうぞこのブログを使ってください。コメント欄よりご質問頂ければマンツーマンであなたが膝が擦れるまで回答させて頂きます。案ずるより産むが易し、なんでも分からない事は聞いた方が早いです。

 

あなたの安全なバイクライフを本気で応援しています(^^)

 

 

 

 

 

   
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コメント

  1. もうすぐ四十路 より:

    初心者向けのブログと言われていますが、毎回の記事、とても楽しみにしております。またとても勉強になります。
    自分も若者に「どうしたら膝が擦れますか?」と質問されるのですが、そんなレベルまでなり嬉しい気持ちと、スクールで教えて頂いた感謝の気持ちと、いつの間にかそんな年齢になり残念な気持ちで複雑です(笑)
    若者がサーキットに来てくれるのはとても嬉しく思います。

    スーパースポーツ系のマシンに乗って膝が擦れないと言われる人に自分は「とりあえず、サスペンションのイニシャルとダンパーを全部最弱にしてみて」「お尻の割れ目(恥)をシート外側の縁まで持っていって」と勧めています。
    自分なりの理屈なのですが
    ①サスがしっかり沈んで車高が低くなり膝が擦りやすい。
    ②バイクの動きが大きくなりやすいので丁寧な操作を心掛けて欲しい。
    ③自分好みのセッティングを出す為にイジる方向が強くしていくだけなので迷いにくい。
    ④腰を落とす量がわからない為に怖くて落としきれていない。

    これは自分の経験で勧めているのですが、危険だなとか注意点があれば教えて下さい。
    よろしくお願いします。

    1. 山口尚之 より:

      >もうすぐ四十路さん
      嬉しいお言葉を有難うございます。頑張って記事を増やそうというやる気が出ます(^^)

      サスペンションのイニシャルとダンパーを最弱にと言う方向性は、膝擦りにだけ注目したとっかかりとしては正解だと思いますし、その他の理屈も間違いではありません。(上達度合いに比例して適切な調整は必要です)
      お尻の割れ目云々のくだりは、究極奥義と呼ばれている別名「し〇〇す乗り(恥)」ですね(笑)

      教えていらっしゃる若者の方がどのレベルかわかりませんが、膝擦りを達成する為に必要な事はバンク角と膝を路面に近づけるという事です。
      この記事からリンクしている
      https://motercycletutor.com/centrifugal-force/
      https://motercycletutor.com/knee-rub/
      二つの記事が参考になるかと思います。

      ④の腰を落とす量は人それぞれで、「ムリ膝ならオレに聞け」の記事中にあるとおり、「自由自在に思いきり足を開くためのお尻のオフセット量」というのがポイントなのですが、大切なのは「腰を落とす量」にこだわるのではなく、足を目一杯横(+ちょい下)に開ける範囲のオフセット量にする事です。

      ◆腰と膝は下に落とすのでは無く横にずらす
      ◆外足ニーグリップだけで手離ししても上半身を支えきれる位置
      ◆自信を持ってバンク角を深くさせれる腰のポジションをキープ
      ◆上半身を落とし過ぎない
      ◆怖くなった時点で移動させすぎ
      という事になります。

      セオリー通りに教えるのであれば、
      ①先ずはしっかりと前後タイヤに自身の荷重をかけてタイヤのグリップ感を得る
      ②荷重を上手くかけれるようになるとサスペンションの方向性が決まる
      ③タイヤのグリップを感じながらバンク角を深くしていく。
      ④深いバンク角を得る事が出来れば、あとは膝を目一杯横に開く
      となります。
      ③から④に移行する際に、腰の位置が間違っている(下方向や横にずらし過ぎ)と膝は擦れません。なぜなら足を開く事が出来ないからです。

      サーキット走行での膝擦りはあくまでも通過点です。恐怖心が増える擦り方では上達の遠回りになりますので、出来ればセオリー通りに教えてあげてください。またわからない事があればいつでもご質問くださいね。
      本日もコメント頂き有難うございました!(^^)

      1. もうすぐ四十路 より:

        さっそくのお返事ありがとうございました。
        確かにセオリー通り説明してあげるのは最重要と自分も思います。
        こちらのブログを紹介させて頂いたのですが「にじゅうって何ですか?」と質問が…。
        「荷重」「かじゅう」ですね(笑)
        人に教える事って楽しいけど難しいですね。
        インストラクターの皆さんは色んな人に、しかも初対面の人に1人1人丁寧に説明されているってとてもスゴイ事だなぁと思います。
        後輩に丁寧に教えて出来るように自分自身も日々勉強していきたいと思います。

        用語もわからない若者が公道でムチャな走りで大クラッシュして人生台無しにするより、サーキットで気持ち良く走って楽しんでくれる方がずっと健全ですよね。
        モータースポーツファンを1人でも多く増やすのがおじさんの役目ですかね?(笑)

        1. 山口尚之 より:

          あ、私も昔「にじゅう」て読んだことあります(笑)
          バイク用語は難しいのが多いですよね(^^;)

          仰る通り、人に何かを伝える、教えるというのは本当に難しいです。
          元々私はそういうのが不得手な方でして、過去言葉足らずでおしかりを受けた事も有り、その反省と勉強の意味でもこのブログで伝える事の練習をしているようなものです。
          もうすぐ四十路さんも、若い人から頼られる立場のご様子ですので、そういう方達を正しい方向に導いて行かれる事をお勧めしますし、既にその才能も人徳もお持ちのように見えます。
          安全、健全なバイク仲間が一人でも増えるのはとても嬉しい事です。
          「役目」と思うとプレッシャーになると思いますので、気楽にご自身も楽しみながらと言う感じで良いのではないでしょうか?
          もっとお役に立てるよう、記事を増やしていきますね。
          有難うございました!

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