コーナリングでふらつかない方法

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ニーグリップと体の使い方がわかったら、少しずつコーナリングの練習に移していきましょう

 

なぜバイクをバンクさせるとふらつくのか?

まず、ふらついてしまう原因を考えてみましょう。

一般的にコーナリングで一番バイクが安定するのはアクセルがパーシャル状態の時と言われています。

パーシャルとは?

アクセルがパーシャル状態と言うのは、ほんのわずかにスロットルを開き、加速も減速もしない状態。

なのですが、、、

実はこの状態は、バンクした状態でサスペンションに荷重が掛かっていないと逆にフラフラしてしまいます。これは低速のスピードだとバイクがただ寝ているだけで、バイクの重心とライダーの重心は重力の力で下方向に引っ張られ、倒れようとする力だけが働きバランスがとりにくくなるからです。

 

画像で見てみましょう

※ 簡単な画像で説明しますが、難しく考える必要は全くありません。

(こうなるのか、と感覚で憶えれば大丈夫です)

 

バイクが真っ直ぐ起きている時が一番安定しているのはわかりますよね?これはタイヤ接地点と重心が垂直方向にあるからです。

次に、バイクをバンクさせると、重心がタイヤ接地点から横方向にずれる事により、黄色(F)の力が曲がろうとする方向(内側斜め下)に発生します

黄色(F)の力でバイクはどんどん倒れる方向に向かう、あなたは倒れないようにバイクを起こそうとする。でも一度倒れる方向にバイクが寝てしまうと、バンク角が深くなるにつれてバイクの重量がドンドン重たくなるのでさらにバランスが崩れて焦ってしまう。

それに加え、サスペンションも1G状態からほとんど沈んでいませんのでまだまだ可動域(動きしろ?沈みしろ?)が多く、アクセル操作の感覚が身に付いていないうちは、アクセルを戻せば前に、開けば後ろにと大きく動いてしまい、左右のバランスだけで無く、前後にもバランスを崩しやすい状態になってしまいます。

これがふらついてしまう一番の原因です。

 

ふらつかない為に遠心力を利用する

こういうアトラクションを見た事ありますよね?

StockSnap / Pixabay

回転(スピード)が早くなるにつれて遠心力が大きくなり、人間(イス)に大きな力(F)が働きます。

これと同じく、バイクもある程度のスピードをキープしてあげる事で、曲がりたい方向の逆方向に遠心力(青・F2)が発生します。つまりあなた自身で遠心力(青・F2)を発生させてあげるのです。

ムリにスピードを出す必要は全くありません。遠心力(青・F2)を感じればよいのです。

そして、その遠心力(青・F2)外側に引っ張られる力をタイヤの接地点に向けて荷重し、黄色(F)の方向に替えてあげるのです。

遠心力が働いていない時は、バイクは寝かせれば寝かせた方向にただ倒れようとするだけでしたが、ある程度のスピードをキープしてコーナリングすると、バイクには起き上がろうとする力(青・F2・遠心力)外側に引っ張られる力が働きますので、あなた自身がバイクを起こそうとする力が少なくて済み、あとはあなたが上手く遠心力を利用して、タイヤ接地点に向かって黄色(F)矢印方向に力が掛かるようバランスを取ってあげれば良いのです。

コツは、お尻をシートにしっかりと載せてあげる事です。過去記事で書いた"遠心力をシートに逃がす又はシートで受け止めるイメージ"がこれになります。

これが出来るようになると重力(荷重)がサスペンションに掛かり、サスペンションが沈むバネの力と併せてタイヤがしっかりと押し付けられるようになりますのでタイヤのグリップ力(喰い付き)も良くなり、また適度な荷重が掛かる事で前後のサスペンションが安定し、バイクに任せて安心してコーナリングできるようになります。

 

難しい事は後回しにする

この練習をいきなり本番?(峠やサーキットなど)で行おうとすると、それ以前にブレーキングと言うとても難しいテクニックが必要になってきますので大変です。これではコーナリングに集中できずに遠回りの原因になってしまいます。

なので、練習するときはバイク走行が許可された広い空き地などでコーナリングに集中してやるのが一番です。

 

 

最初は怖いと思いますので、大きな8の時から練習してみましょう。

どんな練習でも、本当に8の字走行は基本練習に最適です。場所は広ければ広い程良いです。

最初は大きめの8の時から練習しましょう。スピードは無理して出す必要はありません。バンク角も全然浅くて構いません。バンク角が浅くても遠心力は感じられるようになります。むしろ浅いバンク角を意識した方が良いです。(慣れてくるとどんどんバンク角が深くなってしまいますのでご注意を!)

今回の練習は深くバンクさせたり、小さく旋回させる事ではありません。遠心力を感じてシート(タイヤ接地点)にしっかりと荷重させる事が目的です。

 

アクセルはパーシャル状態で

アクセルはパーシャル状態が良いです。パーシャル状態が難しければ、バイクを寝かす前に速度をしっかりと落とし、少しだけ(ほんの少しだけ)加速しながらゆっくりとバイクを寝かせていくと遠心力を得やすくなります。

アクセルを戻した状態や、過度に加速したりなどすると、前後に荷重が変化しそれだけでギクシャクしてバイクが安定しなくなります。

何度も繰り返し練習しましょう。インプット2:アウトプット8は大切です。反復練習はあなたを裏切りません。

大型バイクの方などは重量やパワーがあるだけに気をつかうと思います。ハンドルも切れませんしね。ムリせず安全第一で練習して下さい。

裏ワザ(?)的になるかもしれませんが、出来れば軽い小排気量バイクで始めると憶えやすいかと思います。小排気量バイクが無い場合、この練習に限っては自転車でも遠心力を感じる事が出来ますので、恥ずかしくなければ自転車でも全然OKです。お尻や外足などで遠心力を受けるのはバイクも自転車も同じなんです。遠心力だけなら車でも感じ取る事が出来ますよね?車を運転中の曲がる時に、腕ではなくお尻で自身のバランスを取るのを意識すれば、これだけでも良い練習になるかと思います。

女性の方など、体重が軽い方はなかなか荷重が掛かりにくく苦労されるかもしれません。そんな時はサスペンションを弱めに調整するとやりやすくなるでしょう。

 

ここでもニーグリップは大事

これまで練習してきたニーグリップを忘れないでください。

逆に言うと、ニーグリップが身に付いていないと今回の練習は出来ないと思います。ふらつきを抑える為の練習なのに、ニーグリップが出来ていないとあなた自身がふらつきの原因になってしまうからです。

このブログは、あなたがステップバイステップで、遠回りせずに上達できるように順を追って記事を更新しています。

一つ一つの事を無意識レベルで行えるようになるのが理想ですが、それでなくともある程度は身に付けてから次の練習にステップする事をお勧めいたします。

 

 

以上がふらつかない練習方法でした。

もしわからない事があれば、コメント欄からご質問くださいね。あなたが納得のいくまでトコトンお付き合いさせて頂きます。

その他、「こんなことを教えてほしい」等のリクエストもお待ちしております。

 

さあ!ここまで習得したら次はいよいよ!

リラックスしたライディングフォーム、ニーグリップ、目線、荷重、コーナリングと、ここまで習得出来たら膝擦りまでもう一歩です!(笑)

もちろん膝擦りが目的のブログではありませんし、あくまでも初心者の方が上達してくれるのが第一の目標ですが(^^;)、これまでの練習をこなし、ある程度身に付いたのであれば膝擦りもそんなに難しくはありません。実はライディングスクールで膝擦り体験をたまにやるのですが、初級クラスの方でも7~8割くらいの方が膝擦りが出来てしまいます。(勿論KSRでですが)

ある程度基礎固めが出来ていれば、膝擦りはそんなに難しくないのです。

なので、まどろかしく感じられてある方もいらっしゃるかもしれませんが、実は順番通りに基本を覚えるのが一番の近道ですので、自分を信じて練習してみてくださいね。

最後までお読みいただき有難うございました(^^)

 

   
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コメント

  1. 弓道兄弟 より:

    理解できるところだけ読んでます。

    バイクを操りたい一心で、車の入れない駐車場などでオーバルと8の字ばっかりやってます。

    最近、やっとバイクの動きが分かってきました。

    いろんな本を読み、逆操舵をやってはいけないと決めつけて練習してましたが、タイヤが進歩してるのか少々バンドルをコジッても前輪が破綻しないことに気付きました。
    でも恐いので前輪は転がりたい方向に転がすようにしてます。

    分からないのは、
    前輪はいつ切れるのか。
    一番向きが変わるのはどのタイミングか。
    車速が速い初期段階はバンク角で曲がって、車速が落ちる後半は起こしながら、舵角で曲がるのか。
    でも向きは舵角で変わるものではないのか。
    セルフステアに舵角を継ぎ足してもいいのか。

    分からないことばかりです。

    試すのは恐いので教えて下さい。

    1. 山口尚之 より:

      弓道兄弟さん、いつもコメント有難うございます。安全確認の上でしっかりと練習されてあるのですね!素晴らしいです!
      まず逆操舵についてですが、(このブログは基本的に初心者の方向けに書いているつもりだという事を念頭にご覧頂きたいのですが)、細かい事を言うとバイクをバンクさせる時、無意識に逆操舵を使う事(人)は多いです。これはバイクの特性上その方がバンクしやすくなることを自然と体感的に憶え、無意識でやっている事です。ヤマハさんがMOTOBOTというロボットを開発されましたが、初期旋回のきっかけには逆操舵を採用されてあるそうですhttps://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/event/tokyo-motorshow-2015/exhibitionmodels/mgp/ 但し、逆操舵を全面的に支持した記事を書くと初心者の方にとっては危険を招く可能性が高いのであえてお勧めをしていない次第です。
      ハンドルはいつ切れるのかという質問ですが、バイクが停止状態で左右何れかに倒すとハンドルが勝手に切れてくるのをご確認頂けるかと思いますが、つまりはバンク角に応じてハンドルが切れるという事です。最近のバイクは非常に優秀でその切れ角なども勝手にバイクが決めますので、弓道兄弟さんが選択された「前輪は転がりたい方向に転がすようにしてます」という判断は正解だと思います。
      次に一番向きが変わるのはどのタイミングか?という事ですが、答えは「一番車速が落ちた時」になります。
      バイクが曲がる条件を上げますと、①車速が落ちた時②フルバンクしている時③バイクが決めたセルフステアが活かされている時、となります。
      【解説】①車速は低ければ低い程遠心力と慣性が弱まりますので外に引っ張られる力が弱くなる②タイヤ形状を見れば何となくお分かり頂けるかと思いますが、キャンバースラストという仕組みを使ってバイクが曲がるようになっていますのでバンクすればするほど曲がります。(ブリヂストンさんのHPに詳しく載っていますhttps://www.bridgestone.co.jp/products/tire/mc/howto/role.html)③お乗りのバイクのバランスによって最適な舵角が付くように作られていますので、まずはそれを邪魔しないような練習をすればよいかと思います。必要以上に舵角を継ぎ足すとグリップバランスが崩れます。
       という事は >>車速が速い初期段階はバンク角で曲がって、車速が落ちる後半は起こしながら、舵角で曲がるのか。 という事ではなく、理想を言うならば(あくまでも理想の話です)初期段階~後半まで一番曲がる条件で定常円旋回のように曲がる=初期バンク時から上記の3条件に素早く移り、曲がり終えたらバイクを起こしてアクセルを開けるという事になります。プロレーサーを見ているとフルバンクまでのスピードが圧倒的に速いコーナーを見かけると思いますが、それは上記の理由です。そうでないコーナー(シーン)もたくさん見かけると思いますが、それはコーナーの形状や条件が複雑になっているからです。
      以上がバイクの基本と理想のコーナリングとなります。基本とはいえそこに到達するまでには幾多の訓練が必要かと思いますので、理想形に達するまでは焦らず無理せずコツコツ練習する事が大事です。弓道兄弟さんはどのあたりのレベルを目指されてあるのでしょうか?タイム的にはレースでも通用すると思うのですが、研究熱心な所をみると更に上を目指されてあるのでしょうか? 段々とスキルアップしていくうちに、人や車種によって方向性が多岐に渡ってきますので(本当にどのライダーも其々です)、もしよろしければスクールなどにご参加いただけると更なるスキルアップのお手伝いが出来ると思います。私が心配しているのは、私の文章力が拙い為に伝えたい事の何%をお伝えできているかという事と、弓道兄弟さんのレベルがこのブログで取り扱っている内容よりもかなり上であり文章だけでお伝えできる範囲を超えていますので、実際の走りを見てみないと的外れな答えになっている可能性があるという事です。諸条件お有りでしょうから簡単には参加が叶わないと思いますが、実際にお話しする事で目標の共有をしたほうが私もお伝えしやすいですし、答えの方向性と信頼性が増すと思います。いちどご検討下さいね。
      今回も素晴らしいご質問を有難うございました。今回の内容は改めて記事にさせて頂きますね。今後とも宜しくお願い致します!(^^)

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