「バイクに乗るのって難しいな・・・。楽しくツーリングとか行きたかったのに怖いばかりで全然楽しめない・・・。コーナーリングとかフォームとか、本当はカッコよく乗りこなしたいのに、そもそも交差点での発進とかガソリンスタンドに入るだけでも怖い・・・」
今日はそんな初心者から抜け出せない方の疑問に答えます。
長年インストラクターとしていろんな方に指導させて頂きましたが、その中でも特に初心者の方で結構かんたんに問題を解決できそうな方も沢山いらっしゃいました。
それはどういう場合かと言うと
体格とスキルの成長段階に合っていないパワー、サイズのバイクをチョイスされている
という方です。
もちろんバイクは個人の趣味嗜好を楽しむ乗り物ですので、そのチョイスは他人から評価されるべきものではありません。
颯爽と大型バイクを乗りこなすのは憧れますよね~。でももしあなたが「なかなか初心者から抜け出せない」とお悩みで、上記に当てはまるのであれば、解決方法の一つとして参考になるかと思いますのでご欄になってみてください。
途端にバイクの乗るのが楽しくなるかもしれませんよ 😀
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バイクが難しいのには理由がある
タイヤ2本で立っているだけなのだから、ライダーが上手く操作しなければ転ぶのがバイクという乗り物です。
だからこそバイク初心者の方は「うまく操作が出来なくて=転びそうで=怖い」という悩みを抱える事になります。
1 上手く操作が出来ない
まずこの「上手く操作が出来ない」というのは当たり前で、なぜならバイクは普通の人生を送っているだけでは関わりを持つ機会がほとんど無いという理由からです。
単純に経験値の問題ですね。
2 転びそう
次に「転びそうで」の一つの理由として、バイクの重量の問題が有ります。初心者向けと言われる125ccバイクでも120kg以上あります。
考えてください、120kgですよ?身近な所で言えば・・・一般家庭用の500リットル冷蔵庫が100kg前後なので、少なくともそれより重く不安定なものに跨って両足だけで倒れないように支えなければならないのです。
ましてや最近流行のリッターバイクは200kg超は当たり前。
そんなのを私なんか脚が短いので、片足の、しかもつま先だけでバランスを取りながら必死に支えております 😥
ちなみに誰しも乗った事のあるチャリンコの平均重量は17~18kg前後です。
3 怖い
そんな重いものが、アクセルを軽く捻るだけで信じられないようなスピードを出してしまいます 😯 スピードを出さずとも、クラッチを繋げば勝手に前に進み出してしまうのです。
クラッチ、アクセルのコントロール、そしてそれを止めるブレーキコントロールが完全に自分の思い通りにならなければ怖いのは当たり前ですよね。
ほとんどこの3つの問題がバイクを難しくさせています。
しかし、難しさの原因がわかれば、あとは一つ一つ問題をクリアしていくだけです。
上達する為の3つのコツ
問題を解決するためには適切な順番と言うものが有ります。この順番通りに解決していくことで、上達の為の遠回りを防ぐ事が出来ます。
- 恐怖心を取り除く
- 操作に慣れる
- 止める技術を上げる
センスがある方は別ですが、私のような凡人の方には魔法のようなミラクル近道はありません。
遠回りを回避する事こそが一番の近道になります。
解決方法はそれぞれリンクした考えになりますので、柔軟に憶えて頂ければと思います。
1、恐怖心を取り除く
恐怖の原因はいくつかありますが、その一つが先ずバイクは重量物である、そしてもう一つはバイクは日常にないパワーを持っているという事です
■足つきは大事
根本的なところかもしれませんが、まずあなたのバイクは"足つき"は大丈夫でしょうか?
バイクは真っ直ぐ立っていないと足に掛かる重量感が増すばかりです。
120~250kg程あるバイクを二本の足で支えきれますでしょうか?
解決方法はいくつかありまして
- 足つきに余裕があるバイクをチョイスする
- シートやサスペンションの加工調整して足つきをしやすくする
- バランスを取る練習をする
- 足の筋力を鍛える
などがあげられます。
立ち転けの際に足を挟まれて怪我・・・なんて話もたまに聞きます。
だって200kgの鉄の塊が足に乗っかってきたらヒトタマリモ有りません。。。。
私はあなたの安全を第一に考えています。
身の丈に合ったチョイスをするのか?身の丈を合わせていくのかはあなたの選択次第です。
■バイクのパワーを舐めてはいけない
≪ここは少し厳しめに書きます≫
バイクに乗るのは自己責任です。
遊園地の様に安全が保障された"遊具"ではありません。
バイクのパワーをコントロール出来なければ、いとも簡単に事故を起こしてしまい大変危険です。
非日常のパワーやスピードに慣れるには、原付⇒125cc⇒250cc⇒400cc⇒600cc⇒750cc⇒1000cc と言う風に徐々にステップアップする事が理想的です(個別の事情でそうはいかない方も多いかと思いますけど・・)。
プロでさえそのパワーを持て余してしまう1000ccバイクを免許取り立ての時点でチョイスされる方もいらっしゃいますが、結果的に恐怖心が先行するばかりで典型的な遠回りをされてある方をここ数年特に見かけるようになりました。
面白い現象としては、大型バイクに慣れ始めてきた段階で250cc等の小型に乗り換えて、その結果「バイク本来の楽しさに気付きました!」という方が多いところです。
私もいまだに250~400ccバイクが一番楽しいと感じています。
あなたがなかなか恐怖心を拭えないなら、一度小型車を試乗されてみる事をお勧めします。
パワーは少し物足りなく感じると思いますが、軽いバイクを手足の様に操れる楽しみに気付いてもらえると思います。
そして「もっとパワーが欲しい」そう感じた時がステップアップの潮時です。
2、操作に慣れる
バイクは基本、不安定な乗り物です。その不安定さをある程度自分でコントロールできるようになることで段階的に恐怖心が薄れてきます。
コントロールは練習が解決してくれます。
このブログなんか読まなくても、何度も何度も繰り返し練習、又は経験値を積み上げるだけで上手くなる、そういうモノだと思ってください。
セオリー無視で我流で上手くなる方はだいたい経験値が豊富です。
もっと言えばセオリーなんて有って無いようなものですので、あなたがバイクに乗るのが大好きなのであれば暇を見つけてチョイ乗りをしょっちゅうやるだけでも上手くなります。
最初からいきなり上手な人はいません。
例えば一日10分でも走り出しと止まる練習をやれば10日後には成長を感じられるレベルに達しますので、最初のうちの地味な練習こそが恐怖心を取り除く第一歩です。
練習方法は以下の記事に書いていますので一度ご覧ください
3、止める技術を上げる
走らせる技術と言うのは然程難しくはありません。
アクセルを開けるだけですから子供でも出来ます。しかし止める技術と言うのはプロレーサーでも永遠のテーマの一つと言う位難しい技術です。
「任意の速度域から完全停止の練習」を始め、ある程度マスターした後に自身の思い通りに速度調節をする練習が必要です。
これが本当に難しい!しかしこれができるようになると、ライディングにかなり余裕を持つ事が出来ます。
極論を言えば「自身がコントロールできる速度域でのブレーキ技術が100%完璧でないと事故に繋がる」という事になりますが、そこまで厳しく自分を追い詰めると楽しさが半減しますので、上記を心得た上で速度域に余裕を持たせ、徐々に練習を積み重ねて慣れていけば良いかと思います。
要するに「スピードには常に余裕を持つ事こそが安全に繋がる」という事です。
なににしても、初めて経験する事と言うのはやる事が多過ぎますよね。
なのでこの順番を知る事こそが上達のコツになります。
他にも知りたい事がある人がいらっしゃいましたら、遠慮なくコメント欄からご質問くださいね。
本日も最後までお読み頂き有難うございました! 😀