初心者の方でもサーキット走行をバリバリこなす方でも
昨日より今日、今日より明日と成長したいですよね。
私は今年で48歳になるアラフィフオヤジですが、私も貴方と同じように「もっと上手くなりたい!」といつも思っています。
ではどのようにして成長、進歩していくのか?
今日はその辺りを考えてみたいと思います。
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ライディングが成長する方法は意外とシンプルです
このブログを書いている私が初めてバイクに乗ったのは15歳。
約10年程の経験を経て人様にお教えするようになったのですが
スクール開始からの23年間でたくさんのライダーに出会いました。
結論として「乗れば乗るほど皆さん成長していく」という事になりますが
その中でも今回は、やるべきこと、やってはいけない事(遠回りをしない方法)をまとめたいと思います。
ライディングの成長に必要な事は主に3つです
- 手順①:正しく基礎を学ぶ
- 手順②:実践してみる
- 手順③:取捨選択をし、反復練習する
言われてみれば「そりゃそうだ」となっていると思いますが、
基本的には仕事でも勉強でもスポーツでも、なんでも同じ事で、
習ったことを練習して自分のモノにしていくだけです。
但し、バイクの場合は自身の個性とバイクの個性が複雑に絡んでくるため
取捨選択という項目を見誤らないようにする事が必要です。
これは一般公道でもサーキットでも、みなさんの安全を第一に優先して頂きたいからです。
自分に合ったライディングこそが最も危険を回避出来る方法となります。
手順①:正しく基礎を学ぶ
基礎の基は、ほとんどの皆さんが教習所等で学ばれたのではないでしょうか?
もちろん安全運転を含めた最も大切な事を沢山教えてくれますが
教習所を卒業後、公道に出た際に「実際の交通の流れとの違い」に戸惑われた経験がお有りだと思います。(私も経験者です)
このブログの当初の目的の一つに「教習所を卒業後の次のステップをお伝えしたい」
という事が有りますので、以下の記事から順番に解説しています。
古い記事から順番に読んで頂く事でステップバイステップで成長して頂けると思います。
手順②:実践してみる
バイクというのは実際に乗ってみて、一つずつその動きや操作方法を脳と体で覚えていきます。
このあたりは技術職やスポーツと同じ感覚ですよね。
スピードに対する慣れ、バイクの性能に対する慣れ、交通社会への慣れなど
やる事が多く、初めの頃は苦労も沢山あったかと思いますが
経験を積み重ねる事である程度スムーズにこなせるようになってこられたかと思います。
その程度は人それぞれですが、“あなたなりにスムーズにこなせた” その時が本当のスタートだと思ってください。
スムーズさの程度は、ごく低速で「自転車と同じような感覚で交通の流れ乗る事が出来る」くらいで結構です。
まずここが第一のやるべきことです。
やり方を頭で覚えるだけではうまくこなせないというごく当たり前の話ですが
以下の記事でも簡単に解説していますのでお時間が有る時にでも一度ご覧ください。
手順③:取捨選択をし、反復練習する
ここが一番大切です!
上の記事にも書いていますが、沢山の情報が溢れている時代ですので
近くに教えてくれる人が居なくても、ある程度の乗り方はググれば出てきます。
しかし、ここにある意味の問題点が隠されており、それは
自分に合った「正しい取捨選択」が出来るか?という事になってきます。
あまり頭で考えなくても、自分なりのスムーズな運転さえできていればこそこの選択が出来るのです。
この基本的なやるべきことを飛び抜かしてしまうと、遠回りが始まってしまいます。
雑誌やネットに書いてあることを一発で出来た!
なんて方は少ないと思います。そんな天才はさておき
ほとんどの方が、1回目より2回目、2回目より3回目と
段差の小さな階段を少しずつ登って行くように成長していきますが
この時に「何度やっても違和感がある」と感じる時と
「あまり緊張せずにある程度こなせる」という2つの現象が起こります。
大切なのはこの現象を感じる事であり、更に深く反復練習をする事で
その感じている事が確信に変わっていきます。
1回試した程度、サーキットで言うなら1~2周タイム計測した程度で判断してしまうようなことはやってはいけません。
深く追えば、ちょっとしたきっかけで感じていたことが逆転する事があるのです。
なので取捨選択の為の反復練習は大切です。
ここに時間を掛ける事で、あなたのその後の成長スピードが大きく変化していきます。
正しい選択をしたうえでやる反復練習と、そうでない反復練習では
どちらが近道になるかはもうおわかりですよね。
初心者が成長する為にやるべきこと
一番の練習方法は8の字です。理由は以下の通り。
- アクセルワークが身に付く(軽いアクセルONと確実なアクセルオフ、パーシャル)
- 目線の持って行き方が身に付く
- 遠心力の感じ方がわかる
- 体重移動や荷重の掛け方を何度も練習できる
8の字練習は、ちょっとした広場さえあれば練習できますので本当にお勧めです。
基礎があまり出来ていない方でも、5~10分程度8の字をやるだけで見違えるほど成長されたり
ご自分でも感覚がわかり始めたと自信を付けられる方が沢山いらっしゃいます。
また、プロライダーでも練習に取り入れる程8の字は奥深く、
場所さえあれば縦長に大き目の8の字で練習する事で、加速やブレーキング
ニーグリップまで一緒に練習できてしまいます。
難しく考える必要はありません。
自分なりのバンク角を守って、決して無理をせず、目線とスピード調節で曲がる練習と思えば大丈夫です。
そして反復練習する事で勝手に上手くなりますので、自分を信じて練習して下さい。
初心者がやってはいけない事(遠回りをしない為に)
成長スピードが遅くなったり、間違ったことを覚えてしまうと
つまりそれが遠回りという事になります。
上手くならないと、楽しいはずのバイクがつまらないものになってしまいますよね。
それを回避するためには
- バンク角の事を考えすぎない
- バイクだからと言って構えすぎない(チャリだと思う)
- スピードを出しすぎない
- 挑戦し過ぎない
- ハイレベルな事を言う人の言葉を信じすぎない
- すぐにあきらめない
つまりは、「ストレスなくマイペースで楽しく!を継続」が一番という事です。
まとめ
今回は主に初心者の方の成長について書きました。
次回はもう少し上のレベルの方やサーキット走行をする方向けに書いてみたいと思います。
業界の盛り上がりや、若手ライダー(レーサー)の成長についてはもう少し先になりますね(^^;)
どのレベルになってもトライ&エラーを繰り返す事で成長します。
頭で考えて悩んでいる時間にはあまり生産性はありません。
自分に言い聞かせるように書いていますが(^^;)
これをみているあなたと共に成長できればと思っています。
今回もお読み頂き有難うございました!(^^)
いつもアップされるのを楽しみにしています。
毎回毎回コメントにて失礼します。
自分はSPAに行くと7本(120周以上)走るのですが(笑)翌日、筋肉痛と戦っています…。
プロの方々も筋肉痛になるのでしょうか?
初心者でムダな力が入ってしまって「ここの筋肉痛はよろしくない」という部分はありますか?
もうすぐ四十路さん、いつもコメント有難うございます。ホント感謝しております(^^)
7本も走られるんですね(驚!)
すごいです!
翌日の筋肉痛は若い証拠!羨ましいです笑
今回のお答えですが、まずプロの方は筋肉痛になるか?というお話ですが、基本そういう話は聞きません。鈴鹿8耐などは話が別ですが、だとしてもあまり聞きませんね~。
なぜならば、彼らは非常にプロ意識が高く、日頃から必要な筋肉は十分に鍛えていますし、体に対するケアもしっかりと行っているからです。(一緒にトレーニングやったら、彼らはマゾではないのか?と言う位自分を追い込んでます)
なので、筋肉痛の話はトレーニング後には聞きますがバイクに乗った後ではほとんど聞く事はありません。とあるレーサーの話では、トレーニング(練習)で110%、本番(レース)では80%で走ると言っていました。
次に「ここの筋肉痛はよろしくない」という部分ですが、これは人によると思います。例えば私の場合、昔は良いタイムが出たときは太腿(主に外側)が筋肉痛になっていましたし、乗りにくいバイクに乗った後は、背中や腕~肩にかけてなど、とにかく日頃痛みを感じないようなところが痛くなっていましたので、自分ではそれを一つの指標にしていました。
一時期筋トレを真面目にやっていたことがあるのですが、その時はスクール、翌日にサーキットランを走っても一切筋肉痛は来ませんでしたし、20年付き合ってきた腰痛もほぼ克服する事が出来ました。今あまりやっていないので(体型をご覧いただければわかると思いますが。。反省)、走った後筋肉痛を感じる事もたまに有ります。
ライダーの筋トレに関しては体幹トレーニングが良いといいますが、その辺りはスズキの青木宣篤さんがSNSで積極的に配信されてありますので非常に参考になるかと思います。
この分野に関しては今度記事にさせて頂きますね。今回も有難うございました!