バンク角と回転半径の関係性について

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小難しそうなタイトルを書いてしまいましたが

初心者の方にアドバイスしたことで

皆さんが急にリラックスして走り出す魔法の言葉が有りますのでご紹介しておきます。

思い切り寝かせないと曲がらないというのは思い込みである

以前から書いてはいるのですが

コーナーを曲がる時、そこまで意識してバンクさせる必要はありません。

そもそも「バイクを極端にバンクさせなければならない」

と思い込んでいる方が沢山いらっしゃいますが

それはとてつもないスピードで走るレーサーの話です。

彼等はライバルたちよりも早く走る事が目的ですので

信じられないようなスピードから繰り出される遠心力に負けない為

またタイヤの性能をフルに発揮しながら

最も旋回力のある方法を使って走るのであのようなバンク角になっているだけなのです。

 

ほぼ直立状態でもバイクは曲がる

当たり前の話ですが

スピードさえ出さなければほぼ直立状態でも

コーナーを曲がる事は十分にできます。

ちなみに1枚目のサーキットの画像に写るコーナーは85R

2枚目の画像は60Rなので、こちらの方がコーナーの角度は小さいです。

 

魔法のことば?

サーキットでも公道でも、コーナーが直前に迫ると緊張してしまうのはわかります。

でもスピードさえ適切であれば怖い事なんてありませんよね?

この大前提を確認する上で、私が初心者の方に掛ける言葉が有ります。

それは


「バンクさせなくても曲がりますから大丈夫ですよ(^^) 」


です。

そのまんまやないかい!

という突っ込みはさておき

これは初心者の方に教える機会がある方は是非使って頂きたいアドバイスです。

 

大切なのはバンク角よりスピードコントロール

恐怖心や緊張を引き起こす一番の原因は

自分のコントロールできる範囲を超えてしまう事です。

バイクの場合で言うとスピードの出し過ぎという事になります。

この進入のスピードさえ適切であれば

あとは慣れさえすればリラックスして走れるようになり

簡単に上達していく方が多いですね。

逆に、オーバースピードでの進入は

いつまでたってもブレーキレバーから指を離す事が出来なくなり

重心がフロントタイヤに掛かったまま最も曲がりにくい状態を

自分から作り出してしまうという事にもなります。

 

リラックスして走り出すとバンク角は勝手に深くなる

適切な進入スピードに、適切な目線の送り方をしてあげると

面白いようにバイクは曲がってくれます。

その結果みなさんのバンク角がドンドン深くなっていき

こちらがヒヤヒヤしてしまう事もよくありますので(^^;)

慣れて来たら一旦自分のバンク角を確認する作業を忘れないでください。

レベルアップすること自体は大変良い事なのですが

これもある意味自分の経験した事の無い、

コントロール出来るかどうか判らない未知の範囲に入ってしまうからです。

コーナリングが面白くなると、バンク角が深くなるだけでなく

サスペンションに掛かる荷重も増えてきて車体が沈み込みやすくなり

ステップやマフラーなどを擦ってしまう恐れが出てきます。

 

自転車に乗るようなお気楽ライディングが上達の近道?

あなたがもし自分自身を初心者と自覚されてあるのであれば

まず第一にリラックスする事から始めてください。

それはまるで、自転車で家の周りを1周するくらいの感覚でいいです。

同じ二輪の乗り物です。基本操作は同じなんですよ。

家の近所の第一コーナーは、膝を擦るほど攻める必要がありますか?

そんなにバンクさせなくても曲がってくれますよね?

なぜなら、いつも通る道だから緊張感など皆無でしょうし

適切なスピードに自然と合わせる事が出来ているからです。

もはやバンク角と回転半径の関係性など、全く考えずに曲がれると思います。

その位の気構えで十分なんです。

 

まとめ

大げさなタイトルではありましたが

要するに今回は

「回転半径にはバンク角よりもスピード調節が大事」

という事をお伝えしたかったという話です。

本当に不思議なもので、この大前提を走行前に確認しておくだけで

皆さん随分とリラックスしてバイクを楽しめるようになられます。

せっかくバイクに乗るんですから

緊張しながら走るより楽しんだ方が良いに決まってますよね。

あなたの安全で楽しいバイクライフをいつも応援しています(^^)

   
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コメント

  1. もうすぐ四十路 より:

    毎回丁寧なご回答を頂きありがとうございます。
    今回のご相談ですが、
    SPA直入でのタイムの壁(50:002)を突破したいのですが、なかなか突破出来ず悩んでいます。特にブレーキングしながら曲がるコーナーが苦手です。
    SPAでいえば1コーナーとブラインドです。
    1コーナーでフロントを引きずりながら進入、同じタイムで走れる人と比べるとあきらかに自分がおそいのです。
    ブラインドも同じです。
    他のコーナーでは自分が速いのでトータルで同じタイムになりますが。
    そこで、苦手意識のあるコーナーのスピードを上げていきたい場合どのような練習が効果的でしょうか?

    1. 山口尚之 より:

      もうすぐ四十路さん
      いつもコメント及びご質問有難うございます。

      ①1コーナー、ブラインドに限らずですが、進入or旋回中or立ち上がり、どの場面で他車より遅く感じられてますでしょうか?

      ②バイクはどのような仕様になってありますでしょうか?
      街乗り?ST250? ニンジャ?SL?マフラー、ステップ、サスペンション

      ③タイヤは何を履いてますでしょうか?

      タイム的にシビアになっていますので、細かい話をお聞きしないと的外れな回答になる恐れがありますので、もしよろしければ上記の返答を、お問い合わせ欄からお答えいただけませんでしょうか?その後メールでやり取りしたほうが的を絞りこめると思います。問合せ欄から送れない場合は、info@motercycletutor.com宛にお送りください。一緒に49秒台を目指しましょう!
      宜しくお願いします(^^)

  2. 弓道兄弟 より:

    タイヤの違いがイマイチ分かりません。

    ハイグリップタイヤを履いても、スポーツタイヤを履いても、転けるときは転けてます。(ここ数年エンジェルみたいなオーそドックスツーリングタイヤは履いてませんが。)
    どんなタイヤでも転けるのは自分が操作を間違った時だと思ってます。

    上手くりたいと思って、間違えに気付くために練習してるわけだから、限界の浅いツーリングタイヤでサーキット練習をした方が良いかも知れないと思えてきました。

    どう思われますか。
    教えを乞います。

    ちなみに直入では52~53秒です。

  3. 山口尚之 より:

    弓道兄弟さん
    コメント有難うございます(^^)
    私もどんなタイヤを履いても転ぶ時は転んできたので、お気持ちはよ~く判ります(笑)
    結論から申し上げますと、間違いに気付く為の練習という部分にフォーカスすれば、タイヤ性能は低ければ低い程練習にはなります。もっと条件の悪いオフロードの方がタイヤの滑り出しがよく判るのと同じ原理です。

    弓道兄弟さんのおっしゃる通り、転ぶ時の主な原因はライダーの操作ミスです。
    その他、転ぶ時のパターンを書き出してみますと
    ①オーバースピードでバイクをコントロールできない時
    ②タイヤの限界を超えたとき
    ③自分の限界を超えたとき
    ④バイク的なトラブル
    ⑤他車からの巻き込まれ
    などになりますでしょうか。
    ですので、間違いに気付く為の練習であれば、タイヤはどんなものでも構いませんが、どちらかというと限界の浅いタイヤの方が②タイヤの限界を知るという意味でも良い練習になりますし、逆にハイグリップタイヤだとタイヤの性能に助けられてしまい間違いに気付き難い事が多いですよね。

    弓道兄弟さんが感じてあるようにツーリングタイヤで練習する事は全然間違いではありませんし、本来の順番的にも正しいと思います。ライフもハイグリップに比べて長いので経済的でもありますよね。

    直入のタイムが52~53秒との事。バイクが何かは判りませんがある程度の実力をお持ちだと察します。

    このタイムがタイヤ性能に助けられてなんとなく勢いで出たタイムなのか?ご自分の実力で出された実感があるタイムなのかでは、その次を狙う時に大きな差になりますが、今の時点で練習方法とタイヤに疑問を持ったことは重要な気付きをされてあると思います。なぜならばしっかりと地に足がついているという事ですので大変素晴らしい事なのです。
    少しアドバイスさせていただけるとしたら(実際の走りを見ないとハッキリとは言えませんが)現在の練習方法に「正確なライン取りの練習」を加えると、更にタイムアップを狙えそうな気がします。自分が決めたラインを正確にトレースする事を意識すれば、外した時に操作の間違いにも気づきやすくなるかもしれません。

    「限界の浅いタイヤだから決して無理をしない」という事を念頭に置き、ステップバイステップで一つずつ練習すれば確実に上達の階段を登れますので、これからもご安全に練習を頑張ってください!

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