雨の日や濡れた路面を走る時のコツなど

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前記事とかぶる部分が少々あると思いますが

今回はちょっとした「コツ」や、雨対策という観点から

雨の日ライディングを掘り下げていきたいと思います。

 

雨の日ライディングのコツ

前回の記事にやってはいけない事を書いていますのでそちらも参考にされて下さい。

雨の日ライディングで絶対にやってはいけない3つの事

要約すると、全ての操作を余裕を持って慎重に行うという事になるのですが、

その為にも、上半身(特に腕)の力を抜いて、ニーグリップをしっかり行うと共に

下半身から伝わってくる挙動に敏感になる事が大切です。

フォーム

特に決まったフォームはありませんが、あまり上半身をバイクから離しすぎると

重心がバラバラになってしまうので注意が必要です。

雨の日は特にタイヤの実力をライダーが補ってあげる必要がありますので

そのためにもバイクと一体になり、しっかりとタイヤに荷重(トラクション)を掛けてあげます。

バンク角

出来るだけタイヤのグリップ力の高い所を使いたいので、

バンク角は極力浅くして走りましょう。

バイクは確かに寝かせて曲がるものではありますが、

あなたが思っているほど深くバンクさせる必要はありません。

浅いバンク角で曲がれるスピードに合わせてあげればよいのです。

これはドライ路面でも同じ事で、「バンクさせなきゃ!」という意識が強くなるほど

体ばかりがイン側に入り過ぎてしまい

結果、重心がバラつき、なおかつ適切なバンク角にもならず曲がらない、、、

という初心者の方を多く見かけます。

旋回

いつもよりバンク角が少なくなりますので、それに伴い回転半径も大きくなります。

ですので、最初からそれを意識しておけば大丈夫です。

スピードを落としながら、無理なく少し大回りにライン取りを設定する事で

コーナーも恐怖なくクリアする事が出来ます。

 

視界編

こういう状況を避ける

雨の日のレースでこういうシーンを見かけませんでしょうか?

 出典:ULTIMATE MORTORCYCLING

この画像はまだましな方ですが

「コレ後ろの人は前が見えるんだろうか・・・?」

と思ったことありませんか?

実はこれ、本当に全く見えなくなります。

しかも霧状の細かい水滴がシールドに着くので目の前が真っ白になります。

公道で言うなら、高速道路で大型トラックが前にいると似たような状況になりますよね。

しかも夜だと対向車のライトが水滴に反射して更に見えなくなります。

完全なホワイトアウト状態です。

こういう場合、どうすれば良いかと言うと

近づかない事。これに尽きます。

状況判断は大事ですよ。

無理して前についていく必要はありません。

車間距離を大きく開けて、視界を広くとるようにしましょう。

 

シールド

街乗りやツーリング時に急な雨に降られた場合を想定すると

まず、ヘルメットのシールド選びは重要になってきます。

私はアライユーザーですので、自身のヘルメットを参考に取り上げますが

やはり最近一番感心したのはこの製品です。

Arai アライ/スーパーアドシスIプロシェードシステム
Arai アライ/スーパーアドシスIプロシェードシステム ASTRO-IQ

サーキットでも良く見かけるようになりました。

眩しい時はスモーク部分を降ろし、夜や雨の視界が悪い時にはクリアな視界を確保できます。

 

くもり対策

くもり止め対策製品も結構売られていますが、基本的には

「ヘルメット内部を濡らさない」事が大前提です。

湿気が一番の大敵で、その湿気が蒸気となってシールドをくもらせています。

出来るだけ雨の日はシールドの開閉を控え、

被っていない時は頭を濡らさないように注意しましょう。

DAYTONA デイトナ/アルティシャイン ヘルメット専用シールドくもり止め
DAYTONA デイトナ/アルティシャイン ヘルメット専用シールドくもり止め

 

水滴対策

雨粒が小さい時や霧の日など、小さな水滴がシールド表面について

前が見えなくなる時が有ります。

車用のフロントガラスコーティング等でも同様の症状になるものがあるようです。

私はコレを使っています

当初はサーキット側からサンプル支給して頂いたものですが

内側ではなく外側に使って効果を感じました。

汚れもスッキリ取れてお気に入りです。

 

 

タイヤ編

テストしたのは全てサーキットになりますが

1000ccでも安心して走れたのはブリヂストンのS20

私がレースで走ってた頃(20年前?)のレインタイヤ位グリップしてた感覚です。

250ccで使ったことがある、ダンロップのα13も良かったです。

番外編みたいな感じではピレリのスーパーコルサ。

溝なんかほとんどないのに結構安心感がありましたが、

これはタイヤが柔らかいので熱が入りやすいから?と推測しています。

ちなみに、市販車ベースのプロダクションレース用などの超ハイグリップタイヤは

温度管理が重要になりますので、雨の日など冷たい環境では使用しない方が賢明です。

ちなみに3年前、JSBマシンでダンロップのレインタイヤを履きましたが

最近のレインタイヤの進化には非常に驚くばかりでした。

レインタイヤ自体が20年振りでしたが

膝擦りもやろうと思えば出来ますし、なによりもフロントタイヤのグリップが良く

鈴鹿のシケインで少し突っ込み過ぎてしまい、ヤバいと思いつつもコースは緩やかに曲がっている為

フルブレーキを掛けながら少し寝かしたところ、リヤがアウト側に流れてしまったのですが

急激に滑り出したわけではないので割と冷静に対応する事が出来

バンク角を増やせばスライド(カウンター)量が増え、バイクを起こせばスライドが落ち着くという

非常にコントローラブルで安心感の高いタイヤになっており

おかげで「おれ、進入スライドできるじゃん」などと

ニヤつきながら走った思い出があります(笑)。

 

装備編

雨の日はどうしても体が冷えてしまいますので

ライディングにも大きく影響を与えてしまいます。

私が特に怖いと思うのは、指先の冷えです。

アクセルとブレーキが右ハンドルについているバイクでは

細かい操作が要求されますが、特に手先、指先の冷えは

とっさの時に対処が出来なくなると危険です。

レインウェア(カッパ)を持っている方は沢山いらっしゃると思いますが

出来ればレイングローブも準備する事をお勧めいたします。


RSタイチ RS TAICHI アールエスタイチ/RST450 ドライマスターフィット エッジ レイングローブ
RSタイチ RS TAICHI アールエスタイチ/RST450 ドライマスターフィット エッジ レイングローブ

 

心得編

突然雨が降り出してしまった場合、

時間に余裕があるのならば、休憩を多く挟んだり

雨が過ぎ去るのを待つことも大事です。

無理して走っても良いことはあまり有りませんからね。

現代は非常に便利になり、スマホから雨雲の情報を取る事も出来ます。

無料アプリが沢山ありますので予めダウンロードしておき

便利グッズを効果的に使いこなし、楽しく走りましょう。

 

まとめ

雨の日対策はいかがでしたでしょうか?

バイクにとって雨は大敵ですよね。

ライディングテクニック自体も大切ですが

それ以上に心構えと冷静な対処も大切なテクニックになります。

事前準備と事前情報を駆使し、

安全で快適なバイクライフを送られる事を祈ってますよ(^^)

 

 

   
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