またもや雨の日ライディングについてですが
今回は、5月13日にオートポリスで行われる
super2&4レース併催のninja400エキジビジョンレースに
急遽私が参加する事になった為、
申し訳ありませんが特別編として私自身の為の確認として(笑)
コースを振り返りながら綴りますので、
参考になるかも?と思われる方はどうぞご覧ください
m(_ _)m
せっかくなのでレースの観戦ポイントも解説しておきますね。
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新型ninja400について
私は3月に行われた販売店向けの試乗会に
先導として参加していましたので、その際に数週
新型ninja400をオートポリスで走らせていました。
車格は新型250と全く同じですが、なぜか?250ccよりも
跨った時に少し軽く感じられました。
チビデブ短足の3拍子揃ったこんな私でも足つきはバッチリ♪
スポーティーなフォルムにもかかわらず
前傾はそれほどキツさを感じず、むしろツーリングでも
疲れにくそうな、窮屈さもないとても扱いやすいポジション。
走り出すと2気筒らしい下からの十分なトルクがしっかり感じられ
かといってマイルドな加速は、コーナー立ち上がりで多少ラフに
アクセルを煽っても全く不安なし!
フロントブレーキはシングルディスクにもかかわらずとてもよく効き
約1kmあるオートポリスのストレートを、全開からフルブレーキングしても
安定感たっぷりでブレなど全く無く、安心して速度調節できました。
コーナーでは、車体が軽いだけでなく、非常にバランスのとれた車体とサスペンションにより
進入からフルバンクまで安心して体をバイクに預けられ、
曲げる!というより「曲がってくれてる♪」というような楽でスムーズなコーナリング。
登りコーナーでの立ち上がりでもパワー不足は感じられず
試乗車のフルノーマル状態でも全くの不満が無い程で、
試乗した方やインストも全員お気に入りのバイクになっていました。
(コッソリ膝擦りもしました笑)
250ccからのステップアップ用としては文句の付けどころのないバイクですよ(^^)
1コーナー
と言う訳で、当日は雨が予想される為、雨の日ライディングを
各コーナーおさらいしていきます。
まず、1コーナーは進入ポイント付近のチョイ先から突然急激な下りになります。
その為フロントタイヤのグリップが抜けやすくなりますので注意が必要です。
ブレーキを慎重に引きずり、フロントの接地を感じながら入り
向きが変わるまではインベタで走るような感じです。
レースだとパッシングポイントになりますので人気の観戦ポイントでもあります。
進入スライドするライダーもいるので大迫力ですよ(^^)
3コーナー
1コーナーから3コーナーのクリッピング付近までは下り坂が続きます。
そのためなかなかバイクが止ってくれず焦ってしまうのですが
コーナー中腹で下りが少し治まり、路面カントの関係でフロントを受けてくれるような感覚になりますので
少々キツメにブレーキを残しながら進入しますが
雨だとこの感覚のまま入ると危険なので、
ブレーキングポイントをしっかりと見定める必要があります。
400ccなら150m看板手前位?というところでしょうか?
無理しないのが一番ですけどね。
4コーナー
実はこの4コーナーがオートポリス一番の鬼門だと思っていますが
最終コーナー手前のブリッジ下が最後の左コーナーで
そこから結構な距離(1.5km程?)の間、
タイヤの左側を使わずにここまで来ていますので
タイヤが十分に温まっていないうちは左サイドが右に比べて冷えており
感覚の違いからかフロントを滑らせるライダーが多いです。
コースインラップや計測1周目も要注意!
雨ならなおさらでしょうね。
50R~60Rと二つの左コーナー続きで
バンクしている時間が長くなりますが、
向きが変わるまではアクセルONをグッと堪えて
バンク角が深くなり過ぎないように注意です。
第一ヘアピン
何度走っても攻略しきれないのがこの「1ヘア」です。
進入ラインは比較的多めですが、難しいのは立ち上がり。。。
立ち上がった次のコーナーも右と続きますので、しっかりと向き替えの必要があります。
又、このコーナーはカントが小さく、なかなかバイクが曲がってくれませんので
立上りで外にはらんでしまい、バンク角が深いにもかかわらずアクセルを開けて
ハイサイドを最も起こしやすい場所の一つになっています。
カントとは?
ここもレースだと沢山のバトルが見れますので観客の方が沢山いらっしゃいますよね。
7コーナー
続く右の7コーナーは、JSBマシンの
ハイパワーで加速しながらの膝擦り&テールスライド、
からのすぐに切り返しと言う、トップライダーならではの
豪快なライディングテクニックが見れるので、
一瞬で通り過ぎてしまうという寂しさこそありますが
迫力満点!の魅力ある観戦ポイントの一つだと思います。
8コーナー
100Rと呼ばれる大きな左コーナー
コースイン間もない時は、いつもタイヤの左サイドを温めるのに使っています。
コーナー出口あたりから結構な上り坂になりますので、
大きなコーナーだけどしっかりと向き変えを意識し
立ち上がりで強めの加速に持っていけるようなライン取りを目指します。
ここはライダーによって大きくライン取りが違いますので
見ていて面白いコーナーでもありますが
それだけに、バトル中などは接触に注意が必要となるポイントでもあります。
コーナーが大きく長いので、スピードが乗りつつバンク角が増えていきますので
雨の日は特にスリップダウンに注意ですね。
また、JSBのマシンになると立ち上がりの切り返しでフロントを浮かせて
ファンサービスしてくれるライダーもいますので、隠れた写真映えスポット?にもなっています。
余談ですが、昨年コースオフィシャルをした際にこの100Rのアウト側にいたのですが、全日本JSBライダーのライン取りはホント見事にバラッバラでした。マシンやライダーの個性が一番出る場所なんですね。オフィシャルを経験すると、このように面白い場面や迫力に触れる事が出来ますので、興味がある方は一度経験されてみてはいかがでしょうか?誰でもなれますよ。丁度募集してるみたいなのでリンク貼っておきますが、フルタイムだけでなく、レース時(特にビッグレースが人手不足)は大幅に募集しています |
第二ヘアピン
オートポリスコース内で最も高い位置にある場所であり
ブレーキングポイント付近まで強めの登り坂になっていますので
比較的ブレーキングが楽だと思いがちですが
実はアクセル全開で来ている為結構なスピードが出ており
意外にもラインを外したりコースアウトする事が多いポイントでもあります。
一番注意しなければならないのは、コーナー中心部から急激な下りが始まる事。
山の頂上に来てすぐ下る、みたいな感覚です。
しかも10%勾配(ジェットコースターと呼ばれる由縁ですね)という強い下りでカントも弱く感じる為、
ちょうどアクセルの開け初めでリアタイヤが滑りやすくなりますので要注意です。
ちなみに、観客エリアから最も近い場所でもあり、
レースを左右する、残り少ないパッシングポイントになる為
ライダーたちのギリギリの進入バトルがみられる人気の観戦ポイントです。
最終コーナーも同時に見れるお得なポイントなので場所取りはお早めにどうぞ。
11コーナー(通称ジェットコースターあと)
コーナー出口まで10%下り勾配が続いています。
「2ヘア」から続く、このコース二つ目の直線後で
400ccだとギアが4速に入る程スピードも乗っており
(1~3コーナーもアクセル全開のストレートみたいなものですが)
キツイ下り勾配でのフルブレーキングと倒し込みで、
最も進入に気を使う特殊なコーナーです。
雨だと特にブレーキングを慎重に行う必要があり
コーナーではフロントからリアにトラクションを移すタイミングが難しく
更にコーナー後半では下り勾配が急に緩くなり、
ノーマルバイクだとステップやマフラーを擦ってしまう程
サスペンションが沈み込みます。
雨だとアウト側の縁石に乗ってしまえば一発終了となる為
注意が必要ですね。
この先の短い直線前半部分まで使って曲がり込むイメージです。
ちなみに、2ヘアがコース内で一番高い場所でしたが
この11コーナーの出口がコースで一番低い場所になります。
12コーナー
ここから急激に登りが始まりますので、進入は思い切って突っ込んで
、
、
行きたいところですが、、雨だと調子に乗り過ぎてはいけませんよね(^^;)
ブラインドコーナーですし、加速とコーナリングのバランスが難しいですが
できれば次の左コーナーに対して余裕あるライン取りを目指したいとこですね。
13~14コーナー
左~右と登りながら軽快に切り返しますが
難しいのは右の14コーナー。
ここもカントが弱めで、なおかつ60Rからの50Rという
回り込んだ難しいコーナーでバンク角もドンドン深くなるので要注意。
コーナー後半の切り替えし直前では更に登り勾配がキツクなりますので
ついついアクセルを開けてしまいそうになりますが、カントの切り替わり部分で
逆バンク的になってリヤが滑りやすくなりますので
立ち上がり重視のライン取りが重要になってきます。
15コーナー
続く左の15コーナーは40Rと更に小さく曲がっているコーナーです。
登り勾配がキツい最後の所で加速しながらの切り返しが求められますので
アクセルを開け過ぎるとラインを取れなくなったり
リヤタイヤが滑りだしたりしますし
クリッピングポイントを過ぎると登り勾配が急に弱くなりますので
コーナー後半ではフロントが外側に流れる感覚になります。
この先のブリッジ上からは、トップライダーの華麗な切り返しが見れるとあって
ここにもカメラを構えているファンの方が沢山いらっしゃいますが
実はこのコーナーの「切り返し後の加速~ライン修正~進入」と言う部分は
トップライダーならではのライディングテクニックが詰まっている部分でもある、
派手さは無いが、"ツウ好み"の観戦ポイントだと勝手に思っています。
16コーナー(通称ブリッヂ下)
50R~120Rという変則的なフラット勾配の左コーナーです。
ブリッヂ下は常に日陰になっている為、
雨上がりでもそこだけ路面が乾いていない可能性や
路面温度に差がある為、悪コンディションでは一瞬の注意が必要です。
立ち上がりラインが人によってばらばらなのも特徴で
最後のパッシングポイントでもある最終コーナーまでの短い直線を利用して
ライダーが戦略的に立ち上がり、
レース最後の攻防が見れる大変面白いコーナーでもあります。
17~18コーナー(最終コーナー)
85Rの大きな右と40Rの左が組み合わさった変則的なコーナーです。
ここも各ライダーライン取りがバラバラで、
ライダーの個性が垣間見える非常に面白いコーナーです。
最後の最後に熱いバトルが繰り広げられる様子を
アウト側のスタンドからもイン側からも見れますのでお好みでどうぞ。
また、右の85Rの真ん中あたりが第二ヘアピンの真横にある為
ずっと続いてきた登り勾配がコーナー中腹で下りに切り替わっています。
次の左に切り返す準備をしながら、
続く約1kmのストレートに備えて加速を始めるのですが
前述の通り下り勾配に切り替わるポイントと
もっとも深いバンク角が合わさりリヤタイヤが滑りやすくなりますので
雨だと注意が必要です。
また、ドライだと加速しながら左45Rのイン側縁石に乗ってしまう事も有りますが
雨では「ダメ!絶対」ですね。
雨ライディングまとめ
以上、自分用と、観戦に行かれる方用に
オートポリスのコース攻略(雨バージョン)を纏めてみました。
あくまでも400ccの雨用の「私なり」の走り方ですので
異論は認めます。
が、細かい事は抜きにして、トップライダーの皆さんの
熱い走りを楽しみたいですね。
私も安全に楽しんで走りたいと思います(^^)
おまけ
全日本レース開催直後は、レースマシンが残したブラックマークが
コーナー立ち上がりに沢山刻まれています。
特に大型排気量マシンでオートポリスを走られている方は
このブラックマークが消えないうちに一度走ってみる事をお勧めします。
トップライダーのライン取りがそのまま学べるからです。
その通りに走ってみると凄く走りやすい事を感じる事が出来るし
何より彼らがどういうライン取りの構成をしているかハッキリとわかりますしね
自分のいつものラインと比較が出来ますので大変参考になりますよ